若手ファッションデザイナーの育成・支援を目的とした第12回LVMH プライズ 2025 受賞者発表
2025.09.12に投稿- イベント

若手ファッションデザイナーの育成・支援を目的とした第12回LVMH プライズの最終選考は、フォンダシオン ルイ・ヴィトンにて、2025年9月3日に行なわれました。
今回の受賞者は、ジョナサン・アンダーソン、サラ・バートン、ニコラ・ジェスキエール、マーク・ジェイコブス、ステラ・マッカートニー、ニゴー、フィービー・ファイロ、シルヴィア・ヴェントゥリーニ・フェンディ、ファレル・ウィリアムスのLVMHメゾンのクリエイティブ・ディレクター9名と、デルフィーヌ・アルノー、ジャン=ポール・クラヴェリー、シドニー・トレダノからなる審査員によって選出されました。国際的に知られるボリウッド女優であるディーピカー・パードゥコーンも特別ゲストとして2025年の審査員に加わりました。
デルフィーヌ・アルノーは以下のようにコメントしました。
「今回もまた、このような権威ある審査員の方々をフォンダシオン ルイ・ヴィトンへお迎えできたことを光栄に思います。本年度の開催へのご尽力と、若手デザイナーへのかけがえのないご支援に、心より感謝申し上げます。今年のLVMH プライズは、卓越したテーラリングと上質な素材使いで際立つ独自のコレクションを展開するSOSHIOTSUKIに授与されました。カール・ラガーフェルド賞は、スケッチをクチュールへと見事に昇華させた唯一無二の作品が評価され、STEVE O SMITHに贈られました。サヴォアフェール賞は、自身の多文化的なバックグラウンドに根ざした大胆なカットとボリュームを特徴とするデザインが評価され、TORISHÉJUに授与されました。最終選考に残ったすべての皆さまに心よりお祝いを申し上げるとともに、彼らの卓越した才能と素晴らしい創造性に拍手を送りたいと思います。また、本日ご一緒いただいた、ディーピカー・パードゥコーン、アンナ・サワイ、カミーユ・コッタンの3人のとても刺激的な女優たちにも心より感謝の意を表します」
LVMH プライズ
LVMH プライズは、メンズウェアブランド『SOSHIOTSUKI』を手がける日本人デザイナー、大月壮士(35歳)に授与されました。
彼には40万ユーロの賞金が贈られ、LVMHの専門家チームから1年間指導を受けることになります。
ルイ・ヴィトンに身を包んだディーピカー・パードゥコーンが、 大月壮士にLVMH プライズを贈呈しました。
カール・ラガーフェルド賞
カール・ラガーフェルド賞は、同名のウィメンズウェア&メンズウェアブランドの創業者であるイギリス人デザイナー、スティーブ・O・スミス(33歳)に授与されました。
本賞には、20万ユーロの賞金に加え、LVMHグループによる1年間のメンターシップが含まれます。
ディオールに身を包んだ女優の澤井杏奈が、この賞の受賞者の名前を発表しました。
サヴォアフェール賞
サヴォアフェール賞 は、 ウィメンズウェア&メンズウェアブランド『TORISHÉJU』を手がけるイギリス人デザイナー、トリシジュ・ドゥミ(32歳)に授与されました。
彼女は20万ユーロを受け取るとともに、LVMHの専門家チームによる1年間のメンターシップを受けることができます。
さらに、LVMH Métiers d'Excellenceのサポートを受け、刺繍のスペシャリストである「メゾン ヴェルモン」とのコラボレーションにより、次回コレクション用の装飾費用として5万ユーロが提供されます。
本賞は、ディオールに身を包んだ女優のカミーユ・コッタンにより贈呈されました。
各受賞者は、特定のメンタリングプログラムのほか、グループのファッション & レザーグッズブランドのデッドストック素材をアップサイクルするNona Sourceのプラットフォームからの支援も受けることができます。LVMH プライズの受賞者には2万ユーロが贈られ、カール・ラガーフェルド賞およびサヴォアフェール賞の受賞者には、それぞれ1万ユーロが贈られます。
若手ファッションスクール卒業生へのLVMH プライズ
最後に、ファッションスクールを卒業したばかりの3名が表彰されました。ブリュッセルのラ・カンブルで学んだルーナ・クロゼル、パーソンズ美術大学パリ校出身のソフィア・サチェッティ、そしてアントワープ王立芸術アカデミー出身のペイウェン・マオです。彼らと出身校には、それぞれ1万ユーロの助成金が授与されます。卒業生はそれぞれ、ルイ・ヴィトン オム、ケンゾー、ディオール ウィメンズウェアのスタジオに参加する予定です。