私たちのコミットメント

環境のために

LVMHグループは、その影響力を活用し、具体的な行動を通じてラグジュアリー業界を活性化させ、環境保護のための広範囲に及ぶ変革を推進しています。2020年、LVMHはサステナビリティとディザイラビリティ (望まれる価値)を両立させるため、2023年、2026年、2030年に向けた定量目標に基づくアクションプログラム、LIFE 360（LVMH Initiatives For the Environment/環境に対するLVMHのイニシアティブ）を開始しました。創造性に富んだ循環経済、生物多様性、トレーサビリティと透明性、気候という4つを戦略の柱としています。

LVMHは絶え間ない進歩の過程にあります。グループの事業に適合した水に関する戦略と、サプライヤーを支援するためのアクションプログラムが、2023年以降のLIFE 360を完成させました。グループの75のメゾンが組織する報告システムにより、これらの目標の進捗状況を報告することが可能になり、CSRD （企業サステナビリティ報告指令）に対するLVMHの対応が構造化されています。このアプローチは、メゾン内の200人近い環境担当者のネットワークによって促進されています。

LIFE 360 アクションプラン

目標

2023年新しい循環型サービス（修理、アップサイクルなど） 2026年化石由来のバージンプラスチックを使用したパッケージングをゼロに2030年すべての新製品をエコデザインプロセスの対象に

結果

2024290,230メートルの素材をリサイクル 7,224トンの化石由来のバージンプラスチックを顧客向けパッケージに使用 41%のリサイクル材を顧客向けパッケージ（ガラスおよびプラスチック）に使用

「人類と生命との調和、そして生物多様性の保全のために、私たちは大胆であり続けなければなりません。」

アントワーヌ・アルノー

イメージと環境

私たちの戦略的柱

創造性に富んだ循環経済の拡大
LIFE 360プログラムで掲げた創造性に富んだ循環経済に関する目標を達成するため、当グループおよびその傘下メゾンは、修理、詰め替え、再利用製品チャネルを通しての回収サービスといった、広範囲の持続可能なサービスを展開するとともに、製品およびパッケージングにおける持続可能なデザインの適用を拡大しています。LVMHは、常に既存の素材を最適化するとともに、新しい持続可能な素材の開発にも取り組んでいます。詳細を見る
生物多様性の保全
当グループとその傘下メゾンの製品には、豊かな自然の恵みによって類まれな個性がもたらされています。その一方で、生態系の保護と再生は、長期的な取り組みが求められる目標です。この目標を達成するため、当グループは、バリューチェーンにおいて当グループが及ぼす影響を測定し、削減する方法を改善するとともに、原材料のリジェネラティブ農法（環境再生型農法）の導入にも取り組んでいます。こうした取り組みに加え、当グループは、世界の主要な生態系の再生と保全に取り組むイニシアティブを支援し、その知識を他の企業や機関と共有することで、集合知を活用し、その発展に貢献しています。詳細を見る
気候変動対策への取り組み
当グループの脱炭素化の道のりは、パリ協定に規定された方向性に沿ったものであり、科学的根拠に基づく目標イニシアティブ（SBTi）によってその妥当性が確認されています。これは、主要な排出源を減らすための「気候移行計画（CTP）」に基づいています。運用される行動計画では、あらゆる事業分野にまたがり関連するすべての社内外のステークホルダーの意見や関与を求めています。各メゾンは、それぞれの事業に合わせて目標と解決策を定めた独自のカーボン戦略を策定しています。詳細を見る
責任があり、透明性のあるバリューチェーンを保証
サプライチェーンのトレーサビリティは、製品のライフサイクル全体を通じて責任ある慣行を保証するために不可欠です。2016年に初めて策定された認証ポリシーに基づき、当グループは、サプライヤーや市場関係者とより緊密に協力することで、最も複雑なサプライチェーンにおける上流のトレーサビリティ・プロセスを強化しています。また、戦略的サプライチェーンにおいてトレーサビリティを高めることを奨励し、業界標準を明確に規定するために同業他社とも協力しています。詳細を見る

環境問題は、公的機関、民間企業、科学者、NGO、同業他社など、すべての関係者が足並みを揃えて協力し合うことで初めて克服することができます。

エレーヌ・ヴァラッド

LVMH環境開発ディレクター

LIFE アカデミーの本拠地、ラ・ミリエール

パリから45kmのところに位置するラ・ミリエールは、30ヘクタールに及ぶ、動植物の保護区に指定されている素晴らしい自然が広がる場所です。ヤン・アルテュス=ベルトランが設立した非営利団体と提携し、LVMHは、2024年に従業員向けの環境研修を実施する最初の「LIFE アカデミー」を開校しました。独自のインフラを有するラ・ミリエールは、ゲランの教育的な共同庭園「分かち合いの庭」を組み込み、人々が生物多様性と関わることのできる特別な没入体験の場を提供しています。ラ・ミリエールは共同学習とイノベーションに注力しており、2026年までに全従業員を対象にサステナビリティに関する研修を実施するというグループの目標達成を支援します。2024年には、世界中で73,000時間以上の研修が実施されました。
ラ・ミリエールはまた、サヴォアフェールを共有し、持続可能な変容の触媒としての役割を果たしたいという当グループの思いが反映し、学校、NGO、非営利団体などの参加も歓迎しています。