ルイナール、気候変動によって生まれたユニークなキュヴェ「ブラン・サンギュリエ」を発表

2023.06.02に投稿

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© Pierre MONETTA

ルイナールは、メゾンのシャンパーニュの卓越性を維持しながら、深刻化する気候の問題に取り組んできました。しっかりと今という時代をみつめながらも未来を志向するビジョンを持つルイナールは、伝統的なサヴォアフェールをサヴォア・リ・フェールへと移行させ、シャルドネの新しいアロマティックプロファイルを (改めて) 作り出し、ワイン造りの手法を状況に適用させることで、新しいキュヴェ、ブラン・サンギュリエを誕生させたのです。

ルイナールは、ブドウ畑に影響を与えている大きな変化、特に平均気温が上昇し、収穫時期が早まっていることを認識しています。そんな中、ルイナールの最高醸造責任者 フレデリック・パナイオティスと彼のチームは、この新しい気候パラダイムによって、これまでにないアロマティックプロファイルが複数出現していることを確認します。こうした違いが、特に、強烈な表現、とりわけパワフルなテクスチャーと結びついた、フルーティ、フローラル、ベジタル、スパイスというアロマティックプロファイル間の新しいバランスへとつながりました。今回、ルイナールは、こうした新しい特徴を明らかにすることで、メゾンならではのシグネチャーを維持しながらも、そのサヴォアフェールを状況に適応させ、ブラン・サンギュリエと名付けられたキュヴェにまで高めたのです。

メゾンを代表するルイナール ブラン・ド・ブラン同様、この新しいブラン・サンギュリエも、シャルドネ100%のキュヴェです。その年の特徴的な気候状況が、独特のアロマ表現を形作ることになります。例えば、特に温暖な年で、収穫が8月に早まった2018年のワインは、蜂蜜のような花の香りやスモーキーなスパイスの香りとともに、ジューシーな白い果実や砂糖漬けの柑橘類の風味が楽しめます。ワインは、キュヴェにその名を冠した "基準" 年である2018年に20ほどのさまざまなクリュで収穫されたブドウで造られています。つまり「ブラン・サンギュリエ エディション 2018」は、このシリーズ最初のエディションということになります。

エディション2018は、この年に収穫されたブドウによるベースワイン80%と、2017年から始まった "パーペチュアル" リザーブのリザーブワイン20%で構成されるアッサンブラージュです。このリザーブワインにブラン・サンギュリエのさまざまなアッサンブラージュが含まれていることが、このキュヴェから今後発表されることになる未来のエディションのアッサンブラージュに影響を及ぼすことになります。ワインの半分はオーク樽、残りの半分はステンレスタンクで熟成されます。ルイナールはまた、ブラン・サンギュリエのセラーでの熟成期間を3年に延長し、ドザージュ (リキュールの添加量) を調整することも決めています。エディション2018は、ドサージュなしのブリュット ナチュール シャンパーニュです。

ルイナール ブラン・サンギュリエは、通常とは異なる気候に特徴づけられるさまざまな年それぞれのリズムで、互いに引き継がれる特異なエディションが集められたものです。ルイナールは、シベール・イドロ (ルーシュ - ドメーヌ・ド・ブリュイエール)、クレール・ヴァレ (ONA)、グレゴリー・ガランベイ (オーベルジュ・ニコラ・フラメル)、アルノー・ドンクレ (シュヴァル・ブラン・パリ、ラ・ヴァーグ・ドール、シュヴァル・ブラン・サントロペ)、ジュリアン・ディアス (セゾン)、マリー=ヴィクトリーヌ・マノア (オー・リヨネ)、ギル・ノゲイラとサワグチ・サヤカ (元ギャルド・シャンパーニュ)、ジュリエット・ブセット、サミュエル・ヴィクトリ、ピエール=ジャン・アルプルト (レ・アジタトゥール) といった持続可能なガストロノミーに取り組むシェフのコミュニティと、何世紀にもわたって受け継がれてきたサヴォアフェールと持続可能なブドウ栽培への情熱を共有しています。

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