ロエベ、カサロエベ上海でリテールの芸術を再構築
2025.11.26に投稿
6分
- Hall of Fame
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クラフツマンシップ、文化、デザインを融合させたカサロエベ上海は、芸術とファッションの生き生きとした対話というスペインのメゾンの芸術的ビジョンを体現しています。
創造性とサヴォアフェールが出会う場所として構想されたカサロエベのコンセプトは、ロンドンからソウル、東京に至るまで世界の主要な文化都市に根を下ろしています。各店舗は周囲の環境からインスピレーションを得つつ、ロエベの本質を表現しています。それはスペインのクラフツマンシップに深く根ざしたアイデンティティと、アートとデザインに対するグローバルな視点です。
カサロエベ上海は、アジア最大の旗艦店として、この対話の新たな章を刻みます。単なるブティックではなく、創造性に捧げられたこの生きた空間では、現代性と伝統が交わり、クラフツマンシップが文化の言語となるロエベの世界へ完全に没入していただけます。
建築そのものがこのバランスを捉えています。バルセロナのスタジオ キュメラが手掛けた35,536枚の手作りのセラミックタイルで構成された黄金のファサードは、それ自体が芸術作品です。スペイン東部山岳地帯で採掘された素材を用い、一つひとつ手作業で成形とエナメル加工を施したタイルは、微かな波紋のように光を反射し、表面を躍動感あふれる生き生きとした質感へと変容させます。ロエベの革細工の技を思わせる触感豊かで、きらめく外観は、近隣にある上海の静安寺を映し出し、スペインのクラフツマンシップの伝統と都市の文化的景観を結びつけています。
内部の空間は約700平方メートルに広がり、現代的でありながら親しみやすい雰囲気です。大理石、真鍮、オーク材、ガラスが、ゴールド、オレンジ、グリーンの温かな色合いと調和し、アートギャラリーでありながら自宅のような居心地の空間を創り出しています。「コレクターズハウス」のコンセプトを基に設計されたカサロエベ上海は、家具、アート、ファッションを完璧な調和で融合させています。ヘリット・トーマス・リートフェルト氏のユトレヒトアームチェアやアクセル・フェルヴォルト氏の彫刻的な石のテーブルといった作品群は、世界中の現代アーティストや職人たちによる選りすぐりの作品を引き立てています。 例えば、英国人アーティスト、ジョン・ウォード氏による陶芸作品、日本人職人、松本破風氏による竹彫刻、そして2017年に世界有数の現代工芸を称えるプラットフォームの一つであるロエベ財団クラフトプライズの初代受賞者エルンスト・ガンペール氏によるオーク材の器などがあります。このキュレーション手法を通じて、ロエベはリテールを芸術的体験へと昇華させ、クラフツマンシップが息づき、あらゆるオブジェが物語を紡ぎ出す場へと変容させます。
カサロエベ上海は、素材への深い敬意、芸術性への情熱、そしてオープンな文化交流というメゾンの価値観の融合体として存在しています。来店者にリテール空間の可能性を再定義していただき、ロエベを単なるブランドではなく、職人技と感情をつなぐ創造的な生態系として体験していただくことを目指しています。





