LVMH、女性に対する暴力対策支援プログラムを強化
2025.11.28に投稿 • 2分- LVMH

LVMHは、家庭内暴力に直面している可能性のある従業員を支援する取り組みを改めて表明します。今月始めの11月6日、グループは、こうした状況に直面する従業員への支援体制を強化するため「セーフ スペース」プログラムに加入しました。
この新たなイニシアティブは、暴力防止から被害者支援までを網羅する包括的アプローチの一環であり、専門機関との連携と世界中で利用可能なプログラム(セーフ プレイス、#StOpE、LVMH ハート ファンド)を基盤としています。
AXAが主導する「セーフ スペース」プログラムに署名したことで、LVMHは家庭内暴力および性的暴力の防止と被害者支援の強化に取り組む企業連合に加わりました。この取り組みは次の3つの柱に基づいています:
- 暴力の兆候を認識する;
- 共感をもって対応する;
- 個人を適切な支援サービスに紹介する。
「セーフ スペース」は、暴力防止から被害者支援に至る幅広い枠組みを補完するものであり、専門パートナーやすでに世界中で展開されているプログラム(セーフ プレイス、#StOpE、LVMH ハート ファンド)を基盤としています。
「従業員が危機的な生活状況に直面した際、彼らを支援することはLVMHの長年にわたる取り組みです。私たちの成功の原動力は、社員一人ひとりです。そして、21万5千人を超える従業員を擁する私たちは、本質的に多様であり、選択による包括性を追求しています。私たちにとってのインクルージョンとは、誰もが歓迎され、安全で、声を聞き入れられ、支えられていると感じられるようにすることです。私たちはタブーを打ち破り、被害者を支援し、誰もが活躍できる文化を育むことに尽力しています」と、LVMH人事責任者のモー・アルバレス=ペレールは語ります。
#StOpE イニシアティブは、7言語で提供される研修を通じて職場における日常的な性差別と闘うことを目的としており、性差別的行動を特定し対処するための具体的な事例を紹介しています。
2年以上にわたり、グループは、敬意にあふれ、保護される職場環境をメゾンが構築することを支援する「セーフ プレイス」ラベルの推進にも取り組んでいます。すでに2つのメゾン(セリーヌとパルファン クリスチャン ディオール)がこのラベルを取得しています。その取り組みは、傾聴と指導を提供する専任チームの設置、匿名自己評価ツール、勤務時間中に発生したインシデントを報告するための安全な仕組みの構築に反映されています。
またグループは、このような暴力はあらゆるジェンダーの人々に影響を及ぼし得ることを認識しています。LVMH ハート ファンドを含むすべての予防、傾聴、支援の仕組みは誰でも利用可能です。
2021年に設立されたLVMH ハート ファンドは、重大な生活の危機に直面している従業員に対して個別の支援を提供しています。年中無休で利用可能でき、秘密厳守の相談、心理的支援、必要に応じて経済的支援を組み合わせることができます。世界中で1万人以上の従業員がすでにその恩恵を受けています。
「LVMH ハート ファンドは、生活の危機に直面する全従業員に対し、秘密厳守で思いやりのある個別対応の支援を提供します。『セーフ スペース』との連携により、暴力や被害を受けやすい状況が生じた場合において、機敏かつ人間味を持って行動する力がさらに強化されます。私たちの優先事項は明確です。生活を変えるような出来事に直面した時、世界中のどこにいても、一人ひとりが迅速かつ信頼できる支援を受けられるようにすることです」 と、LVMH社会事業責任者のフラヴィ・ギテ=フォーは述べています。
これらのイニシアティブを通じて、LVMHが追求する目標は一つです。それは、最も困難な状況においても従業員を支え、社会的影響力を強化することです。


