メゾン ヘネシーの海上輸送は新章へ

2025年10月、メゾン ヘネシーの海上物流は帆走貨物船「ネオライナー・オリジン」の初の大西洋横断により新たな時代を迎えます。

ヘネシーは2020年以来フランスのスタートアップ企業ネオライン社の先駆的パートナーとして、年間400万本のボトルをこの船で出荷することを約束しています。風力エネルギーを動力源とするネオライナー・オリジンは、同規模の従来型船と比べて二酸化炭素排出量を80～90％削減します。全長136メートル、4,200平方メートルの帆を備えたこの船は、海洋生態系への影響を最小限に抑えるため、約11ノットの商業速度で航行します。

海上輸送はヘネシーのコニャックの全出荷量の85～90％を占めており、  ネオライナー・オリジンとの提携は、ヘネシーの物流における脱炭素化の新たなマイルストーンとなります。2033年までにCO₂排出量を30％削減するという目標を達成するため、ヘネシーは輸送方法の見直しに取り組んでいます：「私たちはカーボンフットプリントの削減に関して野心的な目標を掲げています。風力エネルギーのおかげで、ネオライナー・オリジンは、同等の貨物船に比べて排出量を大幅に削減することができます」とサプライチェーン ディレクターのマチュー・テストゥーは話します。

フランスのサン＝ナゼールとアメリカのボルチモアを結ぶこの貨物船は、フランス領サン・ピエール・エ・ミクロンとカナダのハリファックスに寄港し、毎月コンテナ20個に相当するヘネシーのコニャックを輸送します。