
個性の養成
グループ全体で190か国以上の国籍、4世代にわたる人材が集うLVMHにおいて、多様性とは創造性、イノベーション、組織全体のパフォーマンスを牽引する強力な原動力です。この志は、従業員、パートナー、顧客を問わず、誰もが尊重され、自分の意見が代弁され、個性を自由に表現できる環境を実現するという揺るぎない信念に基づいています。
グループの最高経営陣が主導するLVMHのダイバーシティ&インクルージョン戦略は、キャリア開発における公平性の確保、障がいのある人々のインクルージョン、指導的役割における女性の登用、LGBTI+の人々への尊重を支援する具体的な取り組みを通じて、すべてのメゾンおよび地域で展開されています。この包括的な文化は、人事施策だけでなく、顧客への体験創出、コミュニケーションキャンペーン、また従業員自らが主導するイニシアティブにも反映されています。
ジェンダー平等
50%
当グループの主要役職で女性が占める割合(2007年比で27ポイント増)
65%
管理職に女性が占める割合
53%
主要役職の後継者育成計画において特定された人材のうち、女性が占める割合
障がいをもつ人々
2.1%
障がい者として登録された従業員の割合
4,430
2025年に当グループで雇用された障がい者の人数(2024年比で9%増)
200名以上
ディスアビリティ・インクルージョン・オフィス内の担当者の人数
インクルーシブな企業文化と測定可能な目標
グループ全体でインクルージョンを日常的に実現するため、LVMHは、各メゾンにおいて意識向上およびトレーニングの大規模なプログラムを継続的に実施しています。
9か国語で提供されるデジタルトレーニングプログラム「LVMHにおける偏見の管理とインクルージョンの促進」は、世界中の従業員を対象に順次展開されています。2025年には、10万5,000人を超える人材がこのプログラムを受講しました。過去3年間で、グループの採用担当者の80%近くが、義務付けられている差別禁止研修を修了しています。
この動きは、アメリカの「職場におけるインクルージョンの活性化」、アジア太平洋地域の「尊重の文化」をはじめとする地域や現地でのイニシアティブによってさらに後押しされています。2025年、ボイス・オブ・インクルージョン・ウィークでは、ダイバーシティとインクルージョンをテーマとしたカンファレンス、ワークショップ、体験談の共有を通じて、グループ全体のチームが一堂に会しました。
ブランドイメージからクライアントエクスペリエンスへ
LVMHおよび各メゾンは、コミュニケーションキャンペーンや店舗での体験、顧客向けに企画された文化的イニシアティブを通じて、インクルージョンへの取り組みを推進しています。
セフォラは、ニューロダイバーシティのあるお客様や感覚過敏の方により配慮できるよう、複数の国で「クワイエットアワー」を導入するなど、より包摂的なクライアントエクスペリエンスの創出に向けたイニシアティブを拡大し続けています。リテールチームも偏見への意識のほか、すべてのお客様を受け入れるサービスの実践について研修を受けています。
またグループは、多様な背景、視点、表現を称える文化的および創造的なイニシアティブを支援しています。2025年、LVMHは特に自閉症のある人々の社会参加と文化へのアクセスをテーマにしたネイキッド ハート フォーラムの第5回大会を主催しました。
コミュニティを通じてインクルージョンを実現
LVMHにおいて、インクルージョンは従業員自身の取り組みによっても形作られています。グループが支援する社内ネットワークは、ベストプラクティスの共有、対話の促進、ダイバーシティとインクルージョンに関する意識向上において極めて重要な役割を果たしています。多くのメゾンや地域では、「EllesVMH」や「All LVMH Pride」などのネットワーク、また障がい者の社会参加や社会的包摂に取り組むコミュニティが、グループのコミットメントを日々具現化しています。2025年には、世界中で1万5,000人以上の従業員がこれらのコミュニティに積極的に参加しました。
こうした全体的な動きは「インクルージョン・アワード」にも反映され、同賞では2018年以降、各メゾンが主導する最も影響力のあるダイバーシティおよびインクルージョンのイニシアティブを表彰してきました。2025年には、400件近くのイニシアティブが提出され、前年比で約55%増加しました。「Dîner des Maisons Engagées」のイベント中に表彰されるこの賞は、グループ全体における公平性、アクセシビリティ、社会的包摂、そしてあらゆる個性の尊重を支える具体的な活動を称えています。
3つの柱で構成されるインクルーシブな企業文化
人材
LVMHとその傘下メゾンは、人材サイクルのあらゆる段階でインクルーシブな慣行を適用しています。LVMHはまた、あらゆる差別的な採用プロセスを排除することを保証し、すべての人にキャリア開発の機会を提供することに努めています。異動、報酬、社会保障給付や福利厚生を含むさまざまな領域を網羅する当グループの慣行は、公平でなければなりません。2011年以降、当グループは、差別禁止に関する継続的な研修を実施し、採用慣行の監査も行っています。
パートナー
LVMHとその傘下メゾンはまた、すべてのパートナーに対し、バリューチェーン全体にわたって倫理的で公正な慣行を採用することを義務づけています。「LVMH サプライヤーおよびビジネスパートナー行動規範」は、当グループのパートナーすべてに対して責任あるアプローチを取ることを推進しています。当グループのパートナーは、当グループの原則を遵守するとともに、サプライヤーのコンプライアンスを確保する手段を講じるコミットメントが求められます。
イメージ
LVMHとその傘下メゾンは、社内外を問わず、さまざまなコミュニケーションを通じて、多様性とインクルージョンを推進しています。広告キャンペーンからストア エクスペリエンスに至るまで、従業員も顧客もそれぞれ一人ひとりが尊重され、自分の意見が代弁されていると感じられなければなりません。
誰もが取り組むべき課題
従業員から多くの感動的でインスパイアリングなストーリーを収集したLVMHは、「本質的に多様性(ダイバーシティ)を誇り、選択的に包摂性(インクルージョン)」である企業文化のビジョンを発表しました。この誰もが取り組むべき課題シリーズは、当グループの従業員が持つ個々の特性に関わらず、その職業的および個人的な能力開発のために当グループが提供する支援にスポットライトを当てています。



